« 「愛の劇場」はすごいよ | トップページ | 路面電車の日 »

お婆ちゃんの歌

子供と歩くようになって、よく見知らぬ人に話しかけられるようになりました。

主にオバチャンやおばあちゃんですが、おかげさまで意外と都会も捨てたもんじゃないと思うようになりました。



先日。

息子とベンチに座ってアイスを食べていたところ、お婆ちゃんが話しかけてきました。



お婆ちゃんのお歳は90歳。

歌を聴くのは好きだけど、歌うことは苦手だったのに、お爺ちゃんの入院看護を機に歌を作ってうたうようになったそう。

始めはこっそり、自分だけのために。

そのうち、人に頼まれて一曲作ったそう。



お婆ちゃんは私に、恥ずかしそうに、でもちょっぴり誇らしげにその曲を歌ってくれた。

微かに震える声で、でも力強く、女心を歌うお婆ちゃんの姿に私はなんだか感動してしまった。

お婆ちゃんの目を見つめて聞いていると、お婆ちゃんの生きてきた道のりが見えるようで、ウルウルしてしまい、

「素敵ですね」

と一言いうのが精一杯だった。



お婆ちゃんは80歳で孫に言われて絵を習い始めたらしい。

その歳で新しいことを始めるのは勇気がいるだろうな。

でもその目はキラキラしていた。



表現を続けるってこういうことなのかな。

歳を重ねても輝いている。

目が生きてるんだなぁ。



ひとりよがりの自慢話でもなく、押し付けがましくもなく、じつに可愛らしいたたずまいでお婆ちゃんは去って行きました。



あんなお婆ちゃんになりたいなぁ。

90歳まで生きてる自信はないけどね。

|
|

« 「愛の劇場」はすごいよ | トップページ | 路面電車の日 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 「愛の劇場」はすごいよ | トップページ | 路面電車の日 »