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誰ガタメノ剣・回想記 

『誰ガタメノ剣』を創っている最中は、熱に浮かされたような状態で突っ走って来た気がします。



自分の中で、今回はなんだかただならぬ力を感じていて。

でもそれが何なのか。



妊娠中の、体を守るために続いていた微熱にも近い感覚。

フワフワした体としんどい気持ちのバランスを取るために必死で生きることを模索した妊娠初期のような感覚で、ただ。

今、やるべきことだけを最大限に。



そんな3ヶ月だった気がします。



改めまして、

見に来て下さったみなさま。

応援して下さったみなさま。

あたたかいご意見も厳しいご意見も下さったみなさま。

各関係者・スタッフのみなさま。

役者のみんな。



ありがとうございました。本当にありがとうございました。





たまには、衣裳デザインの話しでも。



img20080217.jpg


今回のテーマはもちろん「和」なんだけれども。

着物をそのまま使わずに。

スタンダードな和から連想されるものの中に取り入れたかった新しさ。

根付いた土地柄や人間性、繋がりみたいなものを感じられる衣服であることを核に据えていました。



もちろん史実も頭の片隅には気にしていて。

当時の土佐の方々は武将でも山賊のような格好が主だったようで。

本州の都からみたら「貧しい足軽のような格好をしていた」と作品の参考にした小説『夏草の賦』にもあるのです。



だから。



私がイメージしたのは甲冑ではなく鎖かたびら。

しかもそれは阿波藍と呼ばれる四国・阿波にある藍染で染められた布で作られた鎖かたびら。

藍色が真面目で力強くて土臭いあの土佐の男達を表している気がして、なんとしても藍色をテーマカラーに使いたかったのです。



そして、土佐の女たちもテーマカラーの藍をどこかにプラスして、待ちながら共有する思いを表してみました。

藍は女達が染めた、男達への祈願。戦から無事に戻って来ますよう。遠くにいても、思っていることは同じ。



信長チームは演出の希望でメタル信長に。

メタルとパンクとビジュアル系の違いもイマイチ怪しかった私もお勉強させていただき。



メタルはアメリカ。シンメトリーなパーツ使いなんですって。

パンクはイギリス。アシンメトリー。

ビジュアル系は、見た目がちょっと軽い。

メタルからするとチャラチャラした感じ、らしい。節操がない、みたいなね。



舞台で映えるのは完全なメタルより、メタルとビジュアルの中間なので。

その辺を意識しながらのメタルチームでした。



秀吉チームは簡単に言えば成金、のイメージなんだけれども。

陽気なサンバをテーマに配色をしました。

とにかく登場時間が短いので。

私が思う歴史上の彼等のイメージを大事にして、一発で「ああ、そうそう、そんな感じよねぇ!」ってわかってもらえるチームを目指しました。



足はほとんどの方があえて裸足。

実際、あの当時はほとんどの民衆が裸足で。

戦に行く武将達でほんのごく一部、乗馬用の地下足袋のようなものをはいていたとか、信長の草鞋を秀吉があたためたとかありますが。

江戸時代までは裸足が一般的で、足軽達もほとんどは裸足だったろうということが調べられました。



いろいろ能書きはありますが。単純に、身動きとりやすいんですよね。

裸足以外の人達はダンスシューズだし。

床がリノリウムと聞いていたので、ダンスシューズと裸足にしました。



前々から感じてはいたのですが、デザインして改めて思ったのは和柄の威力。

どんな洋風なデザインでも和柄を持ってくると一発で和になるんです。

だから、統一感は何にも心配していなくて。

むしろどう外していくか。そちらのほうが難しかったかな。



おっと。

長くなりましたねぇ~。

こんな文章を書くのに3日費やしてしまった。



そんなわけで。

今後は私が作った子たちを順にアップしていきます☆

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